【ヨガの効果】精神安定|呼吸と自律神経を整えて、心を穏やかにする方法

ヨガと聞くと体を使ったポーズを連想されることが多いと思いますが、
エクササイズや体操とは少し違った効果があります。

期待される効果の中に”精神安定”があります。

普段、私たちは無意識に呼吸していますが
気が付かないうちに呼吸が乱れているようです。

たとえば、急いでいるときや、誰かに言われた一言が引っ掛かったときなどは
呼吸が浅くなったり一瞬止まっていたりします。

そんなとき、何回か深呼吸をするだけで呼吸がゆっくりになって、
精神的な安心や穏やかさを取り戻します。誰もがそのような経験があるかと思います。

それの何がヨガと関係があるのでしょうか?

〇交感神経と副交感神経

交感神経と副交感神経はお互いにシーソーのように上昇~下降を繰り返しています。
そして呼吸と密接な関係にあります。

呼吸が浅い時は、交感神経が上回っています。
これは外からの刺激で交感神経が活発になっているときは呼吸が早く、浅くなっているから。

逆に、呼吸が遅い時は、副交感神経が上回っています。
リラックスしているときは副交感神経が活発になり呼吸は遅くなるからです。

これは逆にいえば呼吸で交感神経、副交感神経をコントロールできるということです。
つまり自律神経を整えることができる。
そして、自律神経がコントロールできるのは呼吸のみと言われています。

〇ヨガと呼吸の関係

ヨガでは、ポーズをとっている間もできるだけ呼吸に意識を向けて
リラックスした状態で動くようにと教えられます。

体は刺激を受けていても呼吸に意識を向け続けていれば
リラックスしやすくなり、今この瞬間に集中しやすくなります。

初めは難しくても、繰り返し練習すると穏やかな呼吸とともに動くことができるようになってきます。

それでも新たな思考が頭をよぎりますが、
そうなったときはすぐに呼吸と今に意識を向け直す。

これをただただ繰り返し練習します。

〇なぜ今この瞬間に集中するの?

人は悩みのほとんどが過去自分の身に起こったことへの後悔や未来への不安だと言われています。
ヨガでは「執着しない」という教え(アパリグラハ)があります。

生きている以上、人はどうしても他人と比べてしまいますが、
そこから派生する嫉妬や執着は自分を苦しませるという教えです。

それを払拭するために「呼吸に意識を向ける」、「今この瞬間に集中する」
を実践すると精神安定の効果をもたらし、いつでも穏やかな自分に戻れるのです。

私もこの方法でかなり救われましたので、ぜひ実践してみてください。

〇最後に

これらを繰り返し練習することで、
マットの外でも何か困難に遭遇したり、ストレスを感じたとき、
いつでも穏やかな状態に戻ることができ、すぐに気持ちを切り替えられるようになるようです。
まさに精神安定の効果が得られるのですね。

現代のストレス社会に生きる私たちにはとても有効な方法だと思うのです。
皆がこのようにヨガを行えば、争いや不安のない世の中になると信じているのは私だけでしょうか??